君と共に
「せっかくだし上がっていかない?」
はぁあ!?
ちょっと何考えてんのよ。
「ムリ!レンは送ってくれただけだし、人待たせてるんだから。絶対ムリ!!」
「あら。そうなの?ご一緒に――」
「だ・か・ら!ダメなんだってば!!」
どうしても、レンを家に上げたいお母さん。
でも、すっごくお金持ちっぽいレンをこんな家にあげるなんて恥ずかしいじゃない。
「すみません。今日のところは時間がありませんので。
また改めて伺います。」
にっこり笑顔で、お母さんに挨拶するレンだけど。
改めて来られても困るからね?
社交辞令だと思うから口にはださないけど。