君が眠れば
空知らぬ雨は滅亡を導きその人を救う


「……して、それが貴公の願い、か」

「貴方をお守りしたその折に、一つだけ願いを叶えるとおっしゃいました。その言葉を、こんな形で要求するのは差し出がましいと重々承知の上。なれど、私は守りたいのです」

「……守ることは守ろう。もとの形とはいかぬがな」


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