あの恋を、もう一度。

突然の約束

彼女の向いの席に腰を下ろし

多少冷静さが戻ってきたようだ

「どうしたの?」

なにか話さないと思い

出た言葉がこれだった

彼女も俺の努力に気づいたらしく

「今日…夜予定ある?」

「はぁ?」

あっ気に取られる俺

「いやッ…その…お願いがあって、それで
ご飯を食べながらと…思って……」

「あッ!そういうことね、特にないけど。」

まったく話が噛み合わない

「じゃあ、6時半にここに来て」

考える間もなく、彼女が一枚の名刺を渡して来た

「あ、あ…わかった」

「ありがとう!待ってるからね!」

そう言い残し、彼女はさっさと帰ってしまった

応接には事態を飲み込めない俺だけが残された

自分の頬を抓ってみる

。。。。。。。。。。。。。。。。。。痛い
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