あの恋を、もう一度。
接点
翌日の午後
依頼を受け、林と俺は早速上原化研
の本社に乗り込んだ。
調べれば調べるほど頭が痛くなって
くる…
「だめだなこりゃ」
林が項垂れながらに言った
この不況で元々厳しかったらしい、
先代がいた時はなんとか抑えて来た
が、亡くなってから一気に傾いた、
加えて最近のこのゴタゴタ。
「破産して民事再生ですね」
なんとかしてやりたかったが…
昔の女だからとかじゃない…
専務の中尾に相談したあと、俺と林
は資料をまとめた。
「あれ?林じゃないの?」
呼ばれて振り返る林
「中野!なんで捜査一課のお前がこ
こにいるんだよ」
林を呼んだのはどうやら捜査一課の
刑事のようだ
「お前こそ」
中野が近づいてきた
「ちょっとコイツの知り合いの依頼
でね、なんか事件か?」
林がそう聞くと中野が眉をしかめた
「そうなんだよ、ニュース見てない
のか?去年の年末にここの社員が自
宅で殺されてね。今色々と調べてる
最中なのさ。今日もここの社長さん
に話を聞きに来たとこ」
社長?なつきに?
「ちょっといいですか?社長って上
原菜月のことですか?」
分ってることだが、どうしても確認
しておきたかった。
「そうだよ」
やっぱり…いったい殺人事件と彼女
になんの関係が…
「ちょっと聞いてもいいですか?」
俺がそう言うと中野はさらに眉をし
かめた
「本当はだめだからね、ちょっとだ
けだよ」
「ありがとうございます!」
中野は近くの椅子に腰を掛け、事件
となつきの関係を話始めた…
依頼を受け、林と俺は早速上原化研
の本社に乗り込んだ。
調べれば調べるほど頭が痛くなって
くる…
「だめだなこりゃ」
林が項垂れながらに言った
この不況で元々厳しかったらしい、
先代がいた時はなんとか抑えて来た
が、亡くなってから一気に傾いた、
加えて最近のこのゴタゴタ。
「破産して民事再生ですね」
なんとかしてやりたかったが…
昔の女だからとかじゃない…
専務の中尾に相談したあと、俺と林
は資料をまとめた。
「あれ?林じゃないの?」
呼ばれて振り返る林
「中野!なんで捜査一課のお前がこ
こにいるんだよ」
林を呼んだのはどうやら捜査一課の
刑事のようだ
「お前こそ」
中野が近づいてきた
「ちょっとコイツの知り合いの依頼
でね、なんか事件か?」
林がそう聞くと中野が眉をしかめた
「そうなんだよ、ニュース見てない
のか?去年の年末にここの社員が自
宅で殺されてね。今色々と調べてる
最中なのさ。今日もここの社長さん
に話を聞きに来たとこ」
社長?なつきに?
「ちょっといいですか?社長って上
原菜月のことですか?」
分ってることだが、どうしても確認
しておきたかった。
「そうだよ」
やっぱり…いったい殺人事件と彼女
になんの関係が…
「ちょっと聞いてもいいですか?」
俺がそう言うと中野はさらに眉をし
かめた
「本当はだめだからね、ちょっとだ
けだよ」
「ありがとうございます!」
中野は近くの椅子に腰を掛け、事件
となつきの関係を話始めた…