海よりも深い

自覚

そんなに長い間俺のことを想ってくれてたんだろうか
って改めて気付くぐらい切ない言い方だった



「夏海くんならライバル多いだろうけど頑張れば?春夜くんいい男よ。だからちょっとやりすぎちゃった、ごめんね」

「ハイ、先輩も思ったよりかなりいい女っすよ」

「なにそれ?一応ありがと」

二人の声にお互い剣が無くなって、一人分の足音が下へと降りてきた


「げ、やべっ」

拓海が言った時には遅かった
結構近くまで階段を上ってしまってた俺たちは逃げ遅れて、踊り場を折り返す人物に見つかってしまった

はち合わせたのは、たぶんどっかで見たことあるから三年の可愛い女の子だった
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