海よりも深い

「無理に話さなくていいけど、言いたくなったら何でも言えよ?」

俺の様子を見て、一人にした方がいいと思ったのかなっちゃんが側を離れようとした
「どこ行くんだよ?」
行くなよ、今情けないけど決心しかかってんのに・・・
「や、風呂溜めようかなと思って」
なっちゃんがチラっと時計を見るのに釣られて見ると
――――11時?!
アホか俺!どんだけ悩んでんだよ?!そりゃなっちゃんも付き合いきれねーよ
「ごめんっ!風呂待って!話聞いてくださいっ」
ここにきて、さすがに迷いが無くなった(遅すぎ)

ニコッと笑ったなっちゃんが再び隣に座った
よし、もうどーなっても後悔しない
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