海よりも深い

学校

「はよ。・・・気色悪っ」

朝一、これまた口の悪い幼なじみが俺を見て毒を吐く

「まぁまぁ!見てみ、コレ」
俺は昨日散々見た写真の中の一枚を拓海の目の前に出す

「おー、できたんだ写真。・・・ってうちの分開けて指紋つけまくんじゃねーよ」
と言いつつ俺が差し出した写真を見る

で、無言の溜め息
「なっ?なっ?いーだろコレ!」
俺一人はしゃいでますが何か?(笑)
「・・・おっまえさぁ・・・」
呆れた様に拓海が俺を見る。その視線は冷ややかだが俺は気にしないもんねー
「毎日家ん中でなっちゃん見ててアップの写真でキャーキャー言ってんじゃねーよ。アホか」
そう、俺が喜々として突き出した写真はなっちゃんの顔アップ。でもそれだけじゃない。俺とのツーショット
「今に始まったブラコンぶりじゃねーけど朝からウザいよ春夜クン」
もー写真に見入って話聞いてない俺に拓海は呆れまくってる
ただのブラコンじゃねーよ。俺はなっちゃんを愛してんだよ
とか気持ち悪いことを一人で声に出さず言って(思って)いるとチャイムが鳴ってHRが始まった


さて今日はどんな用事つくって三年の教室行くかな・・・
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