海よりも深い
俺はピン!とひらめいた

仕返しの仕返し、じゃねーけどこれはなっちゃんにも責任があるからな・・・、って自分に言い訳して

「わっ・・・!」

今度はなっちゃんが短く叫んだ
でもテレビを観て、じゃない

「春夜・・・どゆことだよコレ」
なっちゃんは抱き上げられて後ろから俺に抱きつかれる形に座り直されてた(俺がしたんだけど)
つまりブランコの時と同じ格好だけど

「なっちゃんが怖がらせたのが悪い」
俺の足の間に入るミニマムな体は、家の中だから誰にも見られないという安心感からか大して抵抗しない
「だからってお前なー・・・」
抵抗はしなくてもやっぱり恥ずかしいには変わりないらしく耳が赤い
「こやって観たら怖くないから、ホラ観よーぜ」
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