海よりも深い
「っ・・・、放せ、よ」
なっちゃんが顔にかかる俺の手をつかむけど、俺はどかさない
「俺のことどう思ってるか聞いたら放す」

「!ズル・・・っ」
「うん・・・、でも聞きたい」

あれから少しは俺のこと意識して見てくれた?弟って以外の見方してくれた・・・?

泣きそうだったのは俺の方だったかもしれない
なっちゃんが俺の手を退かそうとしていた手の力を緩めた

「春夜は・・・俺とどうなりたいわけ?」
< 47 / 122 >

この作品をシェア

pagetop