海よりも深い
報告
「ふーん?で、今日はなっちゃんが休んでんのか」
いい加減飽きるシチュエーションのいつもの教室、いつもの昼休み
「おー、ついててやりたいけどなっちゃんに学校行けって怒られたからなーさっさと帰りてー」
俺はつまんなさを全面アピールで肘付いて時計を見た
「ま、おまえが居て風邪治るわけじゃねーからな」
そーだけど―――
「いや、それにしてもおもしれーなお前ら」
拓海が、さっき話した拓海が見舞いに来て帰った後の話を思い出してまた笑いが止まらなくなってる。
・・・さっき散々笑っただろ、お前
「まさかその話の流れでオチが結局『わかんねー』って、苦労するなー春夜」
・・・苦労するな、って言葉と表情が合ってなさすぎだ
「・・・楽しそうだな」