海よりも深い
「すっごいブラコンぶりねー、あんたもお兄ちゃんの心配してないで早く彼女つくんなさいよ」

テキトーに笑ってごまかして、俺は用事が終わったのでその場を去ろうとした

まだまだ今から同じよーなことを3~4人に聞いてまわらなくちゃならない
一人だけだと情報こぼしてる可能性もある

「ちょっと待って、弟くん」

急いでいるからシカトしたいけど、次に情報をまわしてもらえないと困るから邪険には扱えない
仕方なく呼び止めた先輩を向き直った

「なんすか?」

――――あ、ヤバイ。なんかめんどくさい雰囲気

って思ったらビンゴ
「お兄ちゃんもいいけど、あたしと付き合わない?ブラコン直るかもよ」

はぁ・・・あんたもですか
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