緋色の奇跡
大きなショッピングモール

今日1日で上から下まで回るのは、少しきついところがある

それでも、私たちはまるで時が戻ったかのように、ゲーセンやショッピングを気ままに楽しんでいた


「瑞杞へたっぴ~♪」

「はぁ!?しょうがないでしょ!現役離れて3年だっての!!」


今私は凌とこんなに普通に会話しながら、ゲーセンでゲームを楽しめている

バカみたいに笑って、バカみたいにはしゃいで


これから私たちはどんな未来が待っている?
もし今日の再会が運命ならば、あの日の想いを今日伝えて良い??


「次は地下街行こうぜ!地下街♪」

「『さんせー!!』」


そう、あの時が来るまではまるで時間が戻ったようだった

それが突然来ることも、いつ来てもおかしくない事も、私たちは知っていたはずなのに

そんな事頭の片隅にさえ、私たちは置いていなかったんだ


< 10 / 141 >

この作品をシェア

pagetop