緋色の奇跡
「それじゃあ、ありがとうございました~!!」
家の入口、私たちを見送るおじいさんに手を振って、私たちは彼の家を出た
「良い人だったね~」
「素敵な人だったなぁ」
そんな事を言いながら、私たちはあと少し
最初のころを考えると、目と鼻の先まで近づいた、私の家の病院を目指す
笑いながら、私が足を前に出したのと、眩暈の様なものを感じたのは、同時だった
それが眩暈でないと分かったのは、すぐ
1度経験したことのあるこの感覚に、私はその場にしゃがみこんでしまう
そんな私を守るように抱きしめる凌の背中に手をまわして、私は怖さに身をこわばせた
少しして落ち着いた揺れに、顔をあげると「大丈夫か?」と凌が私を心配して言った
「だいじょう……ぶじゃない!!」
凌の胸から離れて、私は彼越しに見た一ヶ所に走り出す
家の入口、私たちを見送るおじいさんに手を振って、私たちは彼の家を出た
「良い人だったね~」
「素敵な人だったなぁ」
そんな事を言いながら、私たちはあと少し
最初のころを考えると、目と鼻の先まで近づいた、私の家の病院を目指す
笑いながら、私が足を前に出したのと、眩暈の様なものを感じたのは、同時だった
それが眩暈でないと分かったのは、すぐ
1度経験したことのあるこの感覚に、私はその場にしゃがみこんでしまう
そんな私を守るように抱きしめる凌の背中に手をまわして、私は怖さに身をこわばせた
少しして落ち着いた揺れに、顔をあげると「大丈夫か?」と凌が私を心配して言った
「だいじょう……ぶじゃない!!」
凌の胸から離れて、私は彼越しに見た一ヶ所に走り出す