緋色の奇跡
「おい、出す事が出来たぞ!!」


その声に勢いよく顔を上げて、彼らの方を見つめる

急いでその元へ駆け寄ると、私の応急処置がどうとかより病院に運んだほうが良いように思える


「ここから1番近い病院は?」


私が周りの人に尋ねると、彼は迷わず1つの病院の名前を口にした


「今ちゃんと運営されてるのは、柊さんのとこ位だね」

「瑞杞の病院?」

「私の家……」


「車とか、走らせれますか?」と尋ねた私に「一応な」とおじさんたちは言うと、声を掛け合って、1人がどこかへ走って行った

その間に出来る限りの事を、私はしよう

ちゃんと2人に顔向けできるように……


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