緋色の奇跡
どうしようかと考えていた私たちに、泉くんが思いついたようにポケットからケータイを取り出してくる
「これなら、ちょっとはライトがわりになるよな?」
そう言って彼が足元を照らすと、ぼんやりした明りが辺りを照らしてくれる
それぞれがケータイを持ちだして、足元を照らしてみる
これくらいの明かりがあれば、何とかなりそうだ
足を捻挫している沙良に泉くんと凌が肩を貸して立ちあがると、私たちは一歩ずつ足を踏み出していく
4つの明かりが頼りの中、手さぐりするように私たちは出口へと続くであろう階段を記憶を辿って探していく
「きゃあっ!!」
突然ふりかかった小さい揺れに、私たちは敏感に反応してしまう
余震がまだ続いているのか、先ほどよりは小さいが体で感じる事の出来る揺れが時々起る
そうやって、一歩一歩進み、ようやくたどり着いた階段を一段一段私たちは登っていく
瓦礫で狭くなった道を、慎重にかつ素早く通り抜けていくと、ようやく1階へと出る事が出来た
「これなら、ちょっとはライトがわりになるよな?」
そう言って彼が足元を照らすと、ぼんやりした明りが辺りを照らしてくれる
それぞれがケータイを持ちだして、足元を照らしてみる
これくらいの明かりがあれば、何とかなりそうだ
足を捻挫している沙良に泉くんと凌が肩を貸して立ちあがると、私たちは一歩ずつ足を踏み出していく
4つの明かりが頼りの中、手さぐりするように私たちは出口へと続くであろう階段を記憶を辿って探していく
「きゃあっ!!」
突然ふりかかった小さい揺れに、私たちは敏感に反応してしまう
余震がまだ続いているのか、先ほどよりは小さいが体で感じる事の出来る揺れが時々起る
そうやって、一歩一歩進み、ようやくたどり着いた階段を一段一段私たちは登っていく
瓦礫で狭くなった道を、慎重にかつ素早く通り抜けていくと、ようやく1階へと出る事が出来た