緋色の奇跡
災害用伝言ダイヤル

それが171

災害地の住民が電話番号171に電話をする事により、自宅の電話番号などをキーしてメッセージを登録したり、その関係者がそのメッセージを聞く事の出来るものである

電話の輻輳(ふくそう)状態が5日間続いた阪神淡路大震災を機に開発されたものである

利用できる端末として、一般電話に直収電話サービス、公衆電話、携帯電話などがある

録音時間は1件当たり30秒で保存期間は2日間

1電話番号当たり1~10件まで蓄積できる

伝言容量は最大約800万件と言われている



まとめるとこういう事だろうか

それを沙良のお父さんが言い終えると、泉くんは自分のケータイをポケットから出してきた

それを見た彼が「今は公衆電話にしておいた方が良いんじゃないか?」と声をかけた

その言葉に不思議そうに泉くんが首を傾げると、彼は言葉を付け足した


「今日はここで1晩過ごすしかないが、明日には家に向かうだろう??」


その言葉の意味を察して、私たちは納得した


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