緋色の奇跡
「瑞杞ちゃん!!」


私たち4人の会話が良い感じで収拾したところで、私は聞き覚えのある声に呼ばれた

声のする方を振り返ると、そこには慌てて走ってきた水谷さんの姿だった

何事だろうと4人して顔を見合わせていると、水谷さんが息を切らしながら、私たちにその事情を話した


「ご、ごめんね……」


開口一番は、まず謝罪から入った水谷さん


「い、いえどうしたんですか?」


戸惑いながら私がそう尋ねると、彼は私を見つめて「応急処置してもらいたい人がいるんだが……」と私に言ったのだった

水谷さんに言われるがままに、私たちは彼の後をついて行った

暗闇の中、走っていくとそこに数個の明かりが見えてきた


「1人救助出来てね……でも怪我してるみたいだったから」


水谷さんの話によると、出来ない人がやるよりも、出来る人にやってもらおうという事で私が駆り出されたらしい


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