緋色の奇跡
それは2人の人間

達杞と凌

似た雰囲気の人を見つけては、その人を目で追ってしまう

本人であるはずもないのに……

それを繰り返していると「あっ」と声をあげてしまうほど、凌に似ている人を見つけてしまった

その人には2人の連れがいて、それは1人の男性と1人のじょせ……い


「って、沙良!?」


凌と似た人の連れの1人は、紛れもなく沙良だった

と言うか、よく見るともう1人の男性も、中学の同級生の柳瀬泉くんだ


………と言う事は、本人!?


気づいた時には後の祭り

顔を上げると、そこには2年ぶりに見る凌の顔


「よっ!久々♪」


2年ぶりに会ったのに、最後に会ったのがまるで昨日みたいに、凌は私に挨拶をした


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