緋色の奇跡
「ちょっと、私の傑作よ?文句ある??」


突然沙良が私と凌の間に入ってくると、彼女は凌の方にガンを思い切り飛ばした

その光景に思わず私が噴き出すと、凌も泉くんも吹き出し始める


「ちょっと、そこ笑うとこじゃないんだけど!!」


昨日あった事なんてなかったみたいに、私たちの会話平和だった

それが周りの景色とちぐはぐで、何だか余計に笑えてしまう


「わりぃって、南野傑作は最高だよ」


笑いながら凌はそう言うと、私に向って「本当に似合ってるよ」と言って再び笑った


「ちょっと、突然過ぎて驚いただけ」


そう言うと凌は私の頭をポンポンと叩いてから、ワシャワシャワシャっと撫でた


「だから、ぐちゃぐちゃになるからやめろっての!!」


私がそう言って膨れると、3人が笑いだしたので、私も自然と笑顔になった


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