緋色の奇跡
「瑞杞!?お願い、無事ならメッセージを入れなさい!!」
最初に聴こえてきたのは、久々に聴いたお母さんの声
バックで喧噪が聴こえるのは、病院からかけているからだろうか
「お願い……こんな事ならっ」
そこまでで1件目のメッセージは途切れるた
「瑞杞、こんな事ならちゃんと言えば良かったわね。達杞が亡くなって分かった事があったのよ、お父さんとお母さん。達杞にばかり期待して、ずっと瑞杞には私たち寂しい想いをさせてたわよね」
「瑞杞。でも達杞が亡くなった途端に貴女にかまいだしたら、まるでその……達杞の代わりの様に貴女を扱っているみたいで、嫌だったのよ。だから何だか、ほったらかしみたいになって……。こんなの言い訳よね」
「瑞杞……。貴女には貴女のしたい道を選んで欲しいの。だから達杞の話は避けていたのよ。貴女の性格なら、次は自分がつがなきゃとか思いそうだったから。あぁ、お願い。こんな事受話器相手に話したって埒があかない。瑞杞、無事なの??」
「瑞杞……。お父さんはずっとお仕事しているわ。お母さんも、中々メッセージ確認ができなくて……。でも今日もメッセージが入ってないわね。お願いだから無事でいて……。もう、達杞の時の様な想いはしたくないわ」
最初に聴こえてきたのは、久々に聴いたお母さんの声
バックで喧噪が聴こえるのは、病院からかけているからだろうか
「お願い……こんな事ならっ」
そこまでで1件目のメッセージは途切れるた
「瑞杞、こんな事ならちゃんと言えば良かったわね。達杞が亡くなって分かった事があったのよ、お父さんとお母さん。達杞にばかり期待して、ずっと瑞杞には私たち寂しい想いをさせてたわよね」
「瑞杞。でも達杞が亡くなった途端に貴女にかまいだしたら、まるでその……達杞の代わりの様に貴女を扱っているみたいで、嫌だったのよ。だから何だか、ほったらかしみたいになって……。こんなの言い訳よね」
「瑞杞……。貴女には貴女のしたい道を選んで欲しいの。だから達杞の話は避けていたのよ。貴女の性格なら、次は自分がつがなきゃとか思いそうだったから。あぁ、お願い。こんな事受話器相手に話したって埒があかない。瑞杞、無事なの??」
「瑞杞……。お父さんはずっとお仕事しているわ。お母さんも、中々メッセージ確認ができなくて……。でも今日もメッセージが入ってないわね。お願いだから無事でいて……。もう、達杞の時の様な想いはしたくないわ」