兄の好きな人 第二部
俺は
裕子の言葉しか
信じない
「ほんとに?」
「ほんとだよ」
「ほんとにほんと?」
「ほんとほんとだょぅ」
「ぐすっ…」
「お兄ちゃん?
泣いてるの?」
「ずびっ…。
だって…。その。
信じられねぇんだもん…。
裕子が…」
俺が声にならない声で話していると
裕子の匂いが近づいて
俺達の唇が重なった
裕子の言葉しか
信じない
「ほんとに?」
「ほんとだよ」
「ほんとにほんと?」
「ほんとほんとだょぅ」
「ぐすっ…」
「お兄ちゃん?
泣いてるの?」
「ずびっ…。
だって…。その。
信じられねぇんだもん…。
裕子が…」
俺が声にならない声で話していると
裕子の匂いが近づいて
俺達の唇が重なった