兄の好きな人 第二部
由美の凛とした声が響いた







「何となくわかってたよ…。
裕也が前の人を忘れられてないこと…。




けど私は裕也のことが誰よりも好きなのっ。



お願い…。別れなくなんかないよ…。」







由美は今にも泣き出しそうだった








「由美…。俺は…そんな由美に思ってもらえるような人間じゃない…。最低な男だ…。






由美のこと







裕子の身代わりにしようとした…」






< 131 / 206 >

この作品をシェア

pagetop