兄の好きな人 第二部
「…。ふふっ。お兄ちゃんたら。冗談ばっかり。そんなの騙されませーん」









俺の胸に顔を埋めて
裕子は笑った








「お兄ちゃん大好き。
すごくすごく好き。

お兄ちゃんの為に
全部捨てられるよ…。





お願い。別れるなんて言わないで…」









段々小さくなる裕子の声。








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