兄の好きな人 第二部
「裕子~。学校遅れるわよぉ。」









電話の向こうから母さんの声







「あっ…。そろそろいかないと…」







「うん。そうだよな。
勉強頑張れよ」







「うん。じゃあ…」











プッ












「…。」











ガチャ









「っわ。広瀬なんだ。お前まだいたのかよ」






休憩室の椅子にもたれかかっていたら
バイトの梅木が入ってきた







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