sweet love
塾の帰り道。

いつものように亮さんの助手席に座る。

『梓依。今日どうだった塾?』

『ふ…普通だよ?』

『梓依?』

思い切って聞いたんだ。
あたしの本当の気持ちを知って欲しくて

『ねぇ亮さん。あたしもう妹はやだ!彼女がいい。』

『梓依…』

梓依は亮をみた。

『だってあたしが亮さんを好きでも。亮さんはあたしにまったく気がないなら一緒に居たって無意味じゃん!』

『梓依はそう思ってんの!?気持ちが通じ合わなきゃ一緒にいる価値がないなんて。』

違う、違うよ。あたし何言い出すの!?

『そうだよ!あたしはもう亮さんが好きなんだもん。』

『じゃあ俺は梓依と一緒に居てあげれない。ごめん…』
え?
あたしの期待していた答えではなかった。

亮さんのことだから、笑ってごまかすと思ってた。

好きなのが駄目なの!?

何で?あたしが嫌いだから…

亮さんの気持ちが分からない。

亮さんの中であたしは本当にただの妹だったの!?

無言の時が過ぎて気づいたら部屋の中に居た。

あたし亮さんに振られたってこと?

失恋?
だいたい亮さんはあたしのこと亮さんは恋愛対象に見てなかったんだよ…

ガキだもんね…まだキスもしたことない中坊だもんね…

涙が溢れる。











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