sweet love
『しかも…恋って何?』

がた…

楓は崩れた。

『あんた恋も知らないわけ。』

だってまだ初恋と言われるものをしてないし…恋なんてドラマでしか見たことがない。

『だ…だって。良い人がいないんだもん。』

『その良い人が亮さんなわけでしょ?』

う~ん。なんか亮さんは違う気がするんだけど…

『まぁ頑張んなってあたしは梓依の味方だから~』

頑張んなって言われても…

だけどあたしに奇跡がおきた。



たまたま塾の帰り道。

あたしの近くには塾がないため電車で都会の塾に行っている。

その帰りの電車で亮さんらしき人を発見!

でも…話しかける勇気なんてない。
話しかけないとまた後悔しそうだしなぁ。

梓依は少しずつ亮のいる場所に近づいた。

『あのぉ』

梓依はいきなり声をかけられ背中をピンと張った。

『昨日のこだよね・柊…』

『柊 梓依です。』

『あっそうだ瀨梓依ちゃんだ。』

亮さんは昨日のようにニコっと笑った。

『亮さんいつもこの電車乗るんですか・』

『あ…うん。ほぼ毎日。会社があっち方面だからさ・』

亮さんは確か…大手株式会社の社員だったけ…

『梓依ちゃんは・受験生だから塾とか・』

あたしが言う前に分かってる亮さん。

『はい。』

こんな調子に始めの方は緊張しててわざわざ敬語を使ってたんだけど

最後の方は慣れてきてたくさん話せるようになった。

『あ…俺ここだわ。また会えたらいいね。』

亮さんはあたしの降りる駅の一つ前で降りた。

『あ…はい。』

また会えたらいいねってまた合っていいんだよね?

やばい…塾が楽しみになって来た。

これが恋なのかぁ!

なんかウキウキする・

という訳であたしの中学3年の初恋が幕を開けました
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