執事と羊
lesson2
「じゃあ....俺は帰るから。
でも、今したことは謝らないから。
俺は美優さんにことが好きだから」
パタン...
ドアが閉まり部屋にはあたし1人。
羊の告白はあたしの頭を
通り抜けていった.....
ふと浮かぶのは宝井さんの意地悪な顔。
羊が付けたキスマークは
服を着ていても分かる目立つ所。
それが余計悲しかった。
宝井さんには見られなくない。
そんな気持ちばかりが
何度もあたしの中で駆け巡っていた。
誰の為に、
何の為に、
あたしは涙を流しているの?
ねぇ、教えて?
こんなにも悲しくて、
なみだを流すほど感情的になるのは
なぜ?