執事と羊
「あそこ、凄い昔のものとか
置いてあるからあまり人が通らないのよね?
どこ捜してもいないのなら
駄目元でそこを捜してみたら?」
「はい、ありがとうございます。」
奥様にお礼を言って
早速、地下の倉庫へと向かった。
もし、いたとしても......
なぜそこにいるのか?
君島様は本当に日程のことを
伝える為に呼び出したのか......
あまり、疑いたくはないが、
嫌なことばかりが頭をよぎる。
それに......
おかえし。
とは........。
地下の倉庫に着くまでずっとそんなことを
思っていた。
地下に続く階段は古びていて
ここが本当に相原宅なのか疑いたくなる
ような所だった。