執事と羊




「キスをして嫌でしたか?」



悲しげにあたしの目をじっと見つめて
逸らさない。


逆にあたしから逸らしてしまいそうになる。







「ううん/////嫌.....じゃなかった。」




クスッ..




「それで充分です。
では、夕食の準備が整い次第
部屋にお伺いいたしますので、
しばし、休まれていてはいかがでしょうか?」





「ええ...そうするわ。」




羊に付けられたキスマークは
当分消えそうにないけど
大丈夫な気がした。



宝井さんが部屋を出て
あたしはすぐ、深い眠りについた。





そして、夢をみた。



宝井さんと一緒にいて、
すごく幸せそうな夢。



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