執事と羊
「お風呂場にネックレスを
お忘れですよ。」
あっ!!
あたしがいつも付けているネックレス。
よく考えてみると
首にかかっていなかった。
「ありがとうございます!!」
ベットから起き上がり、
宝井さんが持っているネックレスへと
手を伸ばすけれど、
いっこうに掴むことができない。
「た、宝井さん!!」
「なんですか?」
あたしが掴もうとするたびに
あっさりと避けて、平然としている。
もう.......何がしたいのよ〜
「えいっ!!」
思い切り手を振りかざしたら
勢い余って足を滑らせてしまった。
「んぐっ!!」
た、助かった〜