執事と羊
6.執事 ワルツにのせて
ーダンスパーティー当日ー





「美優お嬢様、そろそろ準備を
なさって下さい。」


「うん......」



いよいよ、きてしまった
ダンスパーティー......



羊とは本当に一度も踊っていない。
約束はしたけど、
羊のことだから強引にでも一度位は
踊ると思ってたから
拍子抜けしてしまった。






「美優お嬢様、羊様が
お迎えにあがられるという
電話がきましたが.........」




「分かった。
じゃあ、早く準備するわね。」







「こちらが、ドレスでございます。」



宝井さんが差し出したのは
淡いピンクのロングドレス。


胸元は少し空いているけれど
いやらしくない程だったから
安心した。


キスマークも大分消えかかって
いたから余計安心した。



「お気に召していただけたでしょうか?」
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