執事と羊
いつも、いつも!!!
「近いです!!!」
ほんっとに、振り向けば
綺麗な宝井さんの顔
何回見ればいいのだろうか。
そして、極めつけはブルーの
透き通った瞳。
「お嬢様が、言うことを聞いてくれないからですよ?」
あたしのせい?
なんで?
「宝井さん。
あなたはあたしの執事ですよね?」
「ええ。そうでございます。」
気付けばいつもの執事口調
さっきの一言が
本当に宝井さんの口からでたものなのか
信じられないくらいの
変わりぶり.......
「そんなこと言っていいの?」
「はい。
私はお嬢様の執事であると同時に
違う役割もありますから。」