執事と羊
「...........では、お話しましょうか。」
あぁ...体中のエネルギーが
どんどん宝井さんに吸い込まれていく感じ。
「私は、社会勉強として
日本に来て、美優お嬢様の専属執事となりました。
最初はそれだけの気持ちでした。
でも......自分では気付かなかった
だけなのかもしれません。
私は貴女に惹かれ、
すぐ反発する所、お嬢様なのに
行動派なところ。
そして、苛めがいがあるところ。
美優お嬢様自身に全て
惚れてしまったようです。
気付くのが遅くて、
しかも今の自分は執事の身であるから
感情を素直にだすことも出来ない。
今日のドレス、とても似合っています。
可愛くて...綺麗ですよ?」
あたしの髪の毛に優しく触れ
肌に手が触れた。
宝井さんの行動1つ1つに
あたしは敏感に反応して、
思わず肩があがってしまう....
恥ずかしけれど、宝井さんと
視線を逸らしたくない。