執事と羊
家に帰り、あたしと宝井さん、
お父さん、お母さんはリビングに集まり
ダンスパーティーであったことを
話した。
「そんなことがあったなんて.....」
お母さんは信じられない
というばかりに、口を手で覆ってる
お父さんは
「....嘘は辞めなさい。」
って.......嘘じゃないのに....
信じてもらえると思っていた
あたしにとってお父さんの発言は
物凄くショックだった。
自分の娘のいうことよりも
相手のことを信じるのね。
また涙線が緩んできた
でも、泣きたくない....
自分の娘を信じてくれない
お父さんの為に泣きたくないと思ったから
下唇を噛み、
溢れ出そうになった涙を
必死で堪えた。
「旦那様、私のことも全て話しました。」