執事と羊



「美優は?」



お父さんは視線だけあたしに向け
早く返事をするように
催促してきた。



あたしだって.........












「サインする。」



言った。言っちゃった。


でもね、後悔なんて無縁なの。


あたし、宝井さんのこと好きで
誰にも渡したくなくて、
ずっと傍にいてほしいの。



だから、婚約なんて喜んでできる。




「貴女が......美優ちゃん?」



宝井さんのお母さんが
あたしの顔を覗いて聞いてきた。



お母さん、めちゃくちゃ美人なんですけど.....


同じ日本人だとは
到底思えない程の美の持ち主。



だから、宝井さんもカッコイイんだ。
宝井家のDNAすごいな....
< 205 / 536 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop