執事と羊
部屋を出ようと思ったら
ドアに立っている宝井さん。
「何ですか?」
あたしはお風呂に行こうとしているのに
目の前にいられると
行くことができません。
なんで、退いてくれないの?
まだ、何か言われるの?
「美優お嬢様、もっと私を頼って下さい。
私は貴女の執事なのですから。」
思ってもみなかった言葉。
まさか、宝井さんの口から出てくるとは....
初めてまともな執事的な発言を
聞いた気がした
「美優お嬢様?
分かりましたか?」
「っ///分かったわよ!!
頼ればいいのでしょう?」
「はい。そうでございます
では、いってらっしゃいませ?」
やっと退いてくれて
丁寧にドアまでも開けてくれた。
って当然よね?
あたしの専属執事なんだから。