執事と羊
「そ、そうね!!
そうするわ?」
宝井さんと歩調を合わせていたけれど
恥ずかしくなったから
あたしは、歩調を速くした。
別に、聞きたいわけではないのだから。
主人として知りたいのだから....
「美優お嬢様?
お役にたつかと思い、課題必要な
資料をお探し致しました。
そちらをお使い下さい。」
「えっ?」
「美優お嬢様がお風呂に入られている時
少し拝見させて頂きました。
用意した資料を使えば、
あまり時間がかからないと思い.....
余計でしたかね?」
いいや。
普通そこまでしてくれないよね?
う〜ん、してくれるのかもしれないけど
あたし、今まで専属執事もったことないから
わかんないや。
「余計じゃないわ。
ありがとう。」
「それでは、私は隣の部屋にいるので
何か分からないことがあったら、
気軽にお呼び下さいね?」
「うん.....」