執事と羊
カリカリッ.....カリカリッ....
部屋にはあたしがシャーペンを
走らせる音しかしない。
宝井さんが用意してくれた資料は
分かりやすくて、
さっきよりも2倍くらい速いペースで
課題が終わっていく。
すごーい......
執事って気がきくわね。
初めて執事に感動したあたし。
ーーーーー........
そして
「終わったぁ〜!!」
只今の時刻.......3時半.....
少ししか寝れないじゃない...
コンコンッ
「美優お嬢様?」
こんな遅い時間に宝井さん?
「はい?」
「紅茶をお持ち致しました。
お休みになる前にいかがでしょうか?」