執事と羊
「なんで?
メイドだっているし、運転手だっているわ。」
「でも、毎日の生活に
何かと世話をしてくれる人はいないだろう?」
うっ...
確かに....
でも、執事って
黒いスーツ着て、「お嬢様」
って言ってくるんでしょ?
「それは決定事項なの?」
「あぁ、
とっておきの執事を用意してきたからな。
カッコイイぞ?」
とっておきってそっち?
あたし、執事はいらない。
毎日が楽しく過ごせればそれでいいの。
毎日が楽しくなるのなら、
自分のことだって自分でやってみるし、
スーパー?とかって所にも
1人で行ってみせるわ。
「あたしが気にいらなければ、
辞めさせてもいいの?」
「ふっ、随分と反抗的だな?
会ってみればわかるさ。
彼は、他の執事とは違うってことをな?」
なにが分かるのよ。
執事は皆一緒よ