執事と羊
「ありがとう......」
「怖いのですか?」
怖い.........
さっきまでは怒りの方が上だったけれど
今はお父さんに対して
反抗することに少し怖いと思っている。
やっぱり、まだまだ子供なのかな....
ギュッ
「えっ?」
あたしの視線は宝井さんの手
宝井さんはあたしの手を握ってきた
なんで?
「こうすれば、怖いこともなくなります。
まぁ、ただのオマジナイですけれどね?」
繋がれた手は宝井さんの
温もりが直に伝わった。
「ありがとう......」
「では、いきましょうか。」
「うん。」
ゆっくり、家の敷地握って入り
見慣れた噴水の前を通る
はぁ、やっぱり緊張する〜