執事と羊
迎えの車にのり、
自宅へと向かう。
ーーーーーー..........
「龍夜!!おかえりなさい♪」
甲高い声で
龍夜の名前を呼んだのは
皆さんも予想の通り
「..瑠衣さん......」
「あらいたの?
元婚約者さん♪」
..............癪にさわる。
「はぁ...瑠衣。離れろ」
瑠衣さんは龍夜に抱きついて
離そうとはしない。
あたしにだって、
ヤキモチやいたり、嫉妬したりする感情があるんだからね?
「離れて下さい。」
いつもよりも少しも低い声で
瑠衣さんに言った。