執事と羊
「あーら、怖い顔♪
そんなにしわ作ってたら
この先心配よーーー?」
瑠衣さんは勝ち誇った瞳で
あたしのことを見下ろし、
「あたしは、24でもしわ1つないから♪」
って言った。
感情をむき出して、
一言言ってやりたかった。
でも、我慢...我慢...
ここで怒ったら
あたしの負け。
あれは単なる挑発なんだから!!
気にしないでおこう。
「あはは。すごいですね。」
ほぼ棒読み。
心を無心にして...
「いいから、瑠衣離れろ。」
「やーだ!!」
瑠衣さんは言うことを聞かない。