執事と羊
「瑠衣、お前のことは全部美優に言ったから。
今更女っぽくしても無駄だ。」
瑠衣さんの肩を力づくで離し
真剣な目つきで言った。
「.....なぁ〜んだ。
じゃあ、わざわざ女っぽくする必要なんてないのね。
言っておくけど、
龍夜はあんたなんかに渡さないから。」
冷たい視線と
男混じりの口調に
一瞬怯んだ。
やっぱり中身は男だ。
「あたしはあんたが龍夜のことを
諦めるまで、帰らないわ。
それと、手段だって選ばないから。」
...恐い...
「じゃあね、子猫ちゃん。」
瑠衣さんは自室へ帰った