執事と羊
「そんな警戒しないでよ。
取って喰おうだなんて思ってもないから」
信用できませんけど。
今更心変わりですか?
「あたし...部屋に戻ります.....」
瑠衣さんの話には耳も傾けず
その場を立ち去ろうとした。
いや、そうしないといけないと
体中の神経が警報を鳴らしていた。
「力で、あたしに勝てるはずないじゃない。」
「えっ?」
そのまま、瑠衣さんに
腕を引っ張られ、ゲストルームへと
押し込まれた。
「は、離して!!」
「うっさいなぁ〜......
黙れないの?子猫ちゃん。」
「離してっ!!!」
パンッ!!!!!