執事と羊
「ベタ惚れじゃん。」
ベタ惚れ....かもしれない
だって今だってあたしの頭の中には
龍夜の記憶がびっしり詰め込まれていて
脳内を占領している。
何か心の中を探られてしまったようで
恥ずかしくて、あたしはアイスティーを
手に取り飲んだ
「それ、俺の。」
「ふぇ?」
ストローに口を含んだまま
遼くんを見ると
「そのアイスティー、俺のなんだけど。」
うそ.....
「ゴホゴホっ....」
急いで口からストローを出し蒸せる
「極端過ぎ。
さっきまでニヤけてたくせに
アイスティー間違えたからってそんな
あきらさまな態度とんなくてもいいんじゃないの?」
だって.....
これって間接キスになってしまうじゃない.....