執事と羊
「ちょ、ちょっと!!
何処行くの!?」
「別に。
ただ歩いているだけ」
行き先を言わず
ゆっくりとしたテンポで歩くあたし達
不安が一杯で遼くんが怖い
「あの...行き先ぐらい教えてよ。」
「だからないって。
っていうか俺自体なんでこんなことしているのか
わかんないし。」
はい?
分からないのに店出てきたの?
7月の夜は
ジメジメとしていて汗でもかいてきそう
「あたし、彼氏いるっていったよね?」
「言った。」
「じゃあ「でも、奪えそうだった。」
奪えそう?
何処が........
あたしは隙なんて作ってないと思ったのに