執事と羊
「あのね、
あたしはそう簡単に気持ちなんて変わらない。
その人がいないから?
変わりに違う人の温もりを必要とする?
ごめんなさい。
あたしそんな上手いことつくられてないの。
もう、その人のことで頭が一杯で
かたときも頭から離れない。
好き...愛してる...
でも、それだけじゃ足りないくらい。
だから、心変わりなんてありえないの。」
早口で言ったから
息が切れた
これで分かってくれた?
あたしの気持ち
龍夜に聞かせてやりたいよ
こんなに好きって言ってるのに
聞いてるのは遼くんと夜空だもん
「でも、好きだ。
どうしようも出来ないけど
好きなんだよ!!」
怒鳴り声に一瞬怯んだ
でも、逃げてはいけないんだ...