執事と羊
「龍夜と離れてもうすぐ半年がたつんだ。」
「もうすぐなの?」
「うん。
だから、やっぱり・・・・」
「そうだね!
あと少しなら自分の気持ち信じてみな?」
「うん!そうする!!」
7月の日差しが散々と降り注ぐけど
今のあたしにとっては
そんなの気にもならなかった。
-6時-
「じゃあね~」
「ばいばい!」
やっと講義が終わり
あたしは舞衣と大学の校門で別れた
少し暗くなったけれど
暑さは未だに引かず
あたしの頬を汗が流れる
「今日、あっついな」
空を見上げるけど
雲が少しかかっているだけで
一番星はまだでていない
「はぁ・・・」
小さくため息をついて
歩くスピードを速めた