執事と羊
「びっくりした~!!」
あたしはもしかしたら
不審者?って怖かったのに
その犯人である遼くんは
悪びれた様子はなく
かえって不機嫌
「おい、って言っただろ?」
「それじゃあ、余計怪しいじゃない!」
「そうか?
でも、不審者じゃなくて良かったな。」
「当たり前よ!
もう、怖かった・・・」
深呼吸をするけれど
あたしの脈はまだ早くて
ドクドクと音をたてている
それほど怖かったってこと
「悪かったな。」
「は?」
「急に驚かして」
「もういいけど・・・
何か用だった?」
そうだ。
何で遼くんはここにいるんだろう
あたしは悪いことした覚えないし
ここに友達でもいるのかな?
「・・・・から」