執事と羊
「ごめっ....っ..」
言葉にならない
再会は笑顔でしたかったのに
涙が邪魔をする
半年っていう6ヶ月が
とても長くて、一生分の時間を使ってしまったように感じた
大げさかもしれないけど
龍夜を前にしてそう思った
そして、あたしは龍夜の温もりに
包まれた。
龍夜の匂いだ
あたしだけがしっている龍夜の匂い
何もかも新鮮で
初めてのように感じられた
「.....ただいま」
「お..かえりぃ.....」
涙でぐしゃぐしゃな顔で
龍夜を迎えた
これは夢じゃない
現実なんだ